My Little Life

in America

あまり知られていない、留学生が引っ掛かりやすい海外での詐欺

この間オールドタウンを歩いている時に、ある男の人に話しかけられました。

 

わたしは瞬間的に、「あ、この人詐欺だな」と分かったのでその人が何をしゃべっていたか細かいことは覚えていないのですが、要約すると、

 

家に帰るお金と食事をするお金がないから貸してほしい。

 

という内容のもの。

 

そこでなぜわたしがすぐに詐欺だと気づいたかというと、わたしがこの手の詐欺に出会うのが実は3回目だったから。

最初の2回はヨーロッパにいた時にあいました。

 どちらとも夜中に道を歩いていた時です、1回目は1人で、2回目は友達といた時。

 

1回目は留学先に着いて間もない頃だったのでまんまと引っかかってしまいましたが、2回目にようやく詐欺だと確信することができました。

なぜなら、

 

2回とも同じ女性だったから。

 

 

被害にあって何かおかしいと思ったわたしはすぐにググったのですが、何故か似たような経験をした人の記事を見つけることができませんでした。なんでだろう.....もし知ってる人がいたら教えてほしいです。

ネットからの情報が得られなかったので、1回目は詐欺だという確信が持てなかったのですが、2回目が同じ女性だったことで間違いないと思いました。

 

結構留学生はひっかかりやすい手口の詐欺だと思うので、わたしの経験談から詐欺の特徴やひっかからないためにアドバイスできたらなと思います。

 

特徴

割ときれいな恰好をしている

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彼らの服装は、本当に普通に街を歩いている人が着ているような服装でした。

わたしが初めてひっかかった相手は女性だったのですが、オシャレで今時の女の子という感じの恰好。

ホームレスや物乞いと間違われないような恰好を意識してるんだと思います。そして自分がそれらでないことをさりげなく主張してきます。

 

すごい早口でしゃべってくる

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彼らは自分がお金を無くしたストーリをあらかじめ作っておいて、すごいスピードで話してきます。

ネイティブなら聞き取ることに問題はないのですが、なんせこっちは留学生。しかも私の場合は現地について数か月の頃だったので、まだアクセントにも十分なれておらず、ほとんど聞き取れませんでした。

 

また、すごい早口でしゃべっているので、それを理解するのに必死で「この人あやしいな」、「なんか嘘っぽいな」と疑うところまで頭がまわらないうえ、「お金がなくて家に帰れない」、「このままだと野宿になってしまう」などと同情を引くようなことを家われるので、自然とお金を出してしまいそうになります。

 

ストーリーが本当か嘘か判断しづらいもの

詐欺をする人は、普通の物乞いやホームレスの人々よりも、何故お金を無くして、何故今どうしても必要なのか、というストーリーがしっかりと出来上がっている気がします。

そのストーリーは人によって様々あると思いますが、わたしが経験したものは割と本当か嘘か判断しづらいものだったように感じます。

 

例えば、わたしが一人目にあった女性の方は、家に帰るためのお金を無くしたので(何故無くしたかは聞き取れなったです)家に帰れない。口座にもお金は入ってないし、親は離れたところに住んでいるから迎えに来ることもできない。見た目からして分かるだろうけどわたしは物乞いでもホームレスでもない。本当に家に帰れなくて困っているので、電車代の一部で良いから出してほしい。絶対に返すから。

 

というもの。

疑問に思ったりあやしむポイントを全てストーリーに組み込んできてるので、割と簡単に信じてしまいました。今考えると逆にあやしいんですけどね、そんなこと考える暇もありませんでした。

 

信用させるための工夫

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お金がないという割と長めのストーリーを早口で散々語られたあと、それを信じさせるためにいろいろ工夫をしています。

例えばわたしの場合、

 

「ちゃんと後でお金は返すから、いつ、どこで待ち合わせできる?」

 

と言われ、お金を返す際の細かい場所と時間まで一緒に決め、

 

「番号教えておくね。ちゃんと使えるかどうか今電話してみて?」

 

と、連絡先を教えてくれ、それがちゃんとつながるかの確認までしてくれたのです。しかも終始めっちゃ早口。考える隙を与えてくれません。

 

あやしい人や物乞いにあった時の対応

上記で紹介した詐欺以外にも、少し治安の悪い地域を歩いていれば物乞いにもよくあいます。

海外でそういう人たちにあった時に、友達に教えてもらったり自分がよくする対応を紹介したいと思います。

 

1. 急いでるふりをする

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道で、「あ、ちょっと怪しいかも」という人を見つけたら、わたしはまず反対側の道にうつって出くわさないようにするのですが、それも間に合わずにもし声をかけられそうになってしまった場合は、「ごめんなさい、急いでるの。」とすごく申し訳なさそうに言って早歩きで通り過ぎます。

 

謝っているからか、早歩きだからかはわかりませんが、これをすると結構みんな諦めてくれるのでよく使います。

 

2. キャッシュ持ってないと言う

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上に書いたように、急いでるふりができないとき。例えば、バス亭などで待っている時に声をかけられてしまったらどうするか。

こっちがその場を離れられないのを良いことに、結構しつこく言ってくる人もいると思います。そんな時は、「現金持ってない」と嘘をつくのも一つの手。

欧米ではクレジットカード利用率が高いため現金を持ち歩かずにカードだけ、という人もいるくらいなので、現金を持ってないといったところで特別あやしまれることもないと思います。

 

3. 最悪小銭をいくらか渡す

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どうしてもしつこい人には、最悪1ドルくらいで良いので、渡してしまうのもありだと思います。

「ごめんね、今小銭これだけしかなかった。」

と言って渡せば、一応相手はお金をもらえたので割とすぐに離れてくれます。

私の外国人の友達は、「いちいち物乞いや金銭目当ての人の相手するのがめんどくさいから、もうあげちゃう。数ドルだし。」と言っていました。

ただ、人によっては、いくらか渡してしまうともっと持っていると思い、よりしつこくお金を要求してくる場合もあるかもしれないので注意が必要です。(ギリシャの子供の物乞いはそうだった)

 

 

海外にいると場所にはよりますが、本当によく物乞いには出くわします。ただ、わたしが経験した手の詐欺はイレギュラーな方だと思うので、少しでも海外にいる方や行く方の参考になればな、と思います。